10月に九州エリアマーケティング研究会の合宿研修ということで、筑後地区に泊りがけで行ってきました。
個人的にもインパクト大の視察旅行となり、案内をしていただいた「筑後粋鷹」の皆様には感謝しかありません。
備忘も兼ねてここに書いておきたいと思います。
(内容については記憶の薄い部分もあるので確実な情報でない場合があります。あらかじめご了承ください。)
…
今回は、「天然樟脳」について
案内いただいたのは「内野樟脳」というみやま市瀬高町にある日本で唯一の天然樟脳の製造所。
樟脳は江戸時代あたりに伝わったクスノキなどから取れる物質で、様々な使われ方がしてきましたが
現在は結晶が防虫剤。油がアロマオイルとして使用されているようです。
特に「内野樟脳」のブランドで流通されるオイルは若い人たちを中心に人気があるそうです。
…
工場ではどのようにして樟脳を作っていくかの説明を受けました。
クスノキを切りそろえるところ、細かくしてチップにするところ、
チップを蒸留するところ、何度も濾すところなど製品にするには何日も時間がかかるそうです。
工程の中では、製品となる結晶や油だけでなく、取り終えたチップも再利用され、全く捨てる部分が無い。
無駄のない先人の知恵としてご紹介がありました。
細かい温度設定などは天候などに左右されることが多く、長年の経験が無いと上手くできないそうです。
先代が急逝され、現在は奥さんが跡を継ぎ、奥さん中心に製造されているようです。
大変な重労働と思いますが、地域の人のバックアップもあって現在もなんとか続けているとのことでした。
…
防虫剤などは機械化され、アロマオイルもいろいろと安く手に入る時代になっていますが
高くて希少性のある「内野樟脳」の製品が売れるのには、やはり手間暇かけてしかできない良さがあるのだと思います。
この技術を後の世の中に伝えていく。筑後の人達の熱意を感じました。
入会・お問い合わせはf-mkg.org/まで
事務局長:河村